◆歯医者選びはロシアン・ルーレット?
犬も歩けば棒に当たるが、石を投げれば歯医者に当たる。近頃では、ラーメン屋の看板と同じくらいそこいら中に歯科医院の看板がみられます。ラーメンだったら、「昨日は珍満軒でタンメンを食ったから、今日の昼飯は、ダルマ屋のみそチャーシューにしようかな」などとそのときの気分で渡り歩くことがありますが、「先週はウマ歯科医院で前歯をつめてもらったから、今度は右下の奥歯をイノ歯科クリニックでかぶせてもらおう。いや、カモ歯科医院なら歯科衛生士が可愛いからあそこで歯石を取ってもらおう…」などということはあまり聞きません。
ラーメン屋だったら、店の前まで行って混んでいるからといって別の店に流れることも簡単ですが、歯医者の場合は「こりゃヤバイぞ」と思っても簡単にその場からは逃げ出せません。だいいち行き当たりばったりで入った医院ですぐに診てもらえることは少なく(すぐに「どうぞ」といわれれば逆に怖い気もします)、たいていはあらかじめ予約を入れることが多いものです。
いざ、歯医者に行こうと思ったときに「どこにいけばいいのだろう」と悩むことが多いと思います。痛みなく治療をしてくれる歯医者がいい。治療費は安く、なるべく通う回数は少ないのがいい。医院は清潔でアシスタントの女性は美人がいい…等々。理想の歯科医院が頭の中に浮かんできますが、歯科医院の看板には「無痛!5000円ぽっきり!!」とか「超ミニのピチピチ衛生士があなたのお相手!」などということが書いてあるわけでもなく(書いてあっても真に受ける人はいないと思いますが)、外からはその中身というのがよくわからない場合がほとんどです。
はじめての歯科医院に行って、「ここに来てよかった」と思う場合と、「なんか失敗したかな」と感じてしまうのは、まるでロシアン・ルーレットにも似ています。歯医者通いとは、そんなものでよいのでしょうか。